第40章

「ママ!」

美波が弾む声で叫んだ。

美波は小さい頃から早希子にくっついて育った。だからこそ、やっぱり恋しかったのだ。

早希子は目尻を赤くして、両腕を広げる。

「美波、おいで。ママがぎゅーってしてあげる……」

かわいそうな子。たった二日会えなかっただけで、どれほど寂しかっただろう。

「この二日、ちゃんとご飯食べた? ちゃんと寝られた?」

早希子が覗き込むと、美波は少し考えてから、こくりと首を横に振った。

実際、食べられていない。おじいちゃんとおばあちゃんは甘やかしてくれず、「ご飯の時間は終わり」と言ったら本当に終わりだった。

眠りも浅かった。夜になると『幽霊』が出るから……。...

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